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- 2015.01.05
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新年明けましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願い致します。2015年一発目のブログは弊社の年賀状についてです。
12月の上旬から構想を練り、シルクスクリーン印刷で同じ版を使用して十回以上刷ったらどうなってしまうんだろうか?立体的になっておもしろい表現ができるのではないか?
そんな疑問や好奇心からこの年賀状は生まれました。そして、テーマは『雪原を駆けまわるひつじたち』にしました。
2015年はひつじ年ということで、紙は羊毛紙190kgを使用。
ザラザラふさふさしたひつじのような紙の質感を活かすために、ひつじの形に抜かれるような仕上がりになるデザインで、雪を表現するために白いインクを使用しました。印刷を十回以上も重ねるので、印刷後の箔押しはインクが溶けてしまうなどのトラブルが予想されたので、印刷の前に金と銀の箔押しをしました。
箔押し後はひつじの顔の部分を薄いスミで印刷しました。
インクの透明度を高くしつつも、色を付けて紙の質感が損なわれないようインクを作りました。その後は白インクでひたすら印刷を重ねていきました。
皆さまのご多幸を祈りながら重ね刷りすること何と15回!(2015年にちなんで・・・)印刷しては乾かして、印刷しては乾かしてを繰り返す工程は、地層を作っていっているような気持ちになりました。
また、印刷されている部分と、されていない部分があるため、光にかざして透かしてみるとまた違った表情が現れます。
インクの刷りによって出来た気泡が暗い夜空に輝く星のよう…。
まるで、星空を駆けまわっているひつじたちのようです。結果として、普通に見た場合と光にかざして見てみた場合で表情が違うので、ひつじたちの昼の様子と夜の様子をこの年賀状で表現することができたのではないのかなと、思います。
ひつじの群れは平和や安泰などの意味もあるようで、皆様にとって昼夜問わず、幸多き一年になることを心から願っております。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
【工程】
①箔押し 101つや消しの金・ムラタ2B銀使用
②シルクスクリーン印刷 VACスミ+メジウム
③シルクスクリーン印刷 Qセット白×15回刷り
④断裁使用した紙 / 羊毛紙190kg
斎藤
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- 2014.12.09
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東京の中央区の総合商研株式会社様よりご依頼で郵便局の年賀状を製作させていただきました。
郵便局の年賀状印刷カタログとして初めて全国ネットでデレビCM(マツコ・デラックスさんのCMです)を放送したということで、我々も昨年以上に気合を入れて製作に参加させていただきました。昨年は1種類を製作させていただいたのですが、今年は2種類の年賀状を作らせていただきました。ひとつはオフセット印刷を施した4面付けの年賀状を支給していただきオフセットの絵柄に合わせてシルク印刷でパール印刷をしました。パールインクは下地が透けるので、なんとも言えない高級感が生まれます。
そして最後に金箔を押して完成。要所要所に金箔が入り、途端に華やかになる印象です。もう一つはシルクの金で縁取りを入れるデザイン。非常に引き締まります。
こちらも金箔が入ります。シルクの金と箔押しの金が同居する贅沢な年賀状です。郵便局の年賀状なので当然裏面はこんな感じになっています。
1枚失敗すると52円☓4枚の痛手。。。
こちらの年賀状、全国の郵便局、あるいは郵便局のホームページからも注文することができます。https://print.shop.jp-network.japanpost.jp/nenga/list?topCategoryCd=04&attrWord6=ゴージャス
もしよろしければ皆様もぜひ!!【加工】
●梅とウグイス 全2工程
①シルクスクリーン印刷 1c/0c
セイコーアドバンス MSGインク+キラ粉を使用②箔押し加工
クルツジャパン MP300を使用●破魔矢 全2工程
①シルクスクリーン印刷 1c/0c
十条ケミカル VACインク+47金を使用②箔押し加工
クルツジャパン MP300を使用【その他】
オフセット印刷済みの年賀状を支給 - Page Top
- 2013.01.09
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明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
新年1発目の記事としまして、2013年の弊社年賀状のご紹介です!今年は「影押し加工」や「シルクスクリーン印刷」を使って、
以前ブログでご紹介させて頂きましたこちらのカードを現代の加工技術で再現しよう!というテーマで製作スタートです。加工内容は以下の通りです。
用紙 : 新バフン紙 きぬ 180kg
サイズ: 100mm×148mm
加工 : シルクスクリーン印刷・箔押し2色(金・白)・影押し加工・仕上げ断裁・筆塗り
計6工程
まず、シルクスクリーン印刷で、松の幹部分を印刷。
金箔は和風のデザインに馴染むよう「つや消し金」を選択しました。
富士山の雪部分は、顔料白箔でプレスをして、富士山全体を影押し加工。
エンボス加工の立ち上がり部分に付着する金箔で、日本画のぼかし金を再現です。
最後に松の葉を金インクを使い、筆で書いてみました(慣れない筆で下手くそですが・・)。HAPPY NEW YEAR 2013の下部には、4.25ptとかなり細かい文字を配置してみました。
新バフン紙との相性が心配でしたが、想像以上にシャープに箔押しすることに成功。一安心です。各加工のデータはこちら↓
本年もどうぞ繁岡美術を宜しくお願い申しあげます。
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